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【開催しました】2019年2月2日 第28回「そうだん音楽」

お知らせ,活動日誌

 

第28回となる音あそび実験室。いつもワークショップ会場にしていた芝の家は、建て替えに伴い、2019年より3軒となりの仮拠点にお引越しをしました。今回は、引越し後はじめての開催です。

 

これまでの数回では、みんなで音を出し合いながら、「一緒に音楽をするってどういうことなの?」ということについて、意見を出し合い考えていくような時間が続きました。そこで今回は、「そうだん音楽」と称して、音楽に関するあれこれをみんなで「そうだん」しながら一緒に音楽をつくっていくことになりました。

 

音あそび実験室28

 

参加メンバーからはじめに出た「そうだん」ごとは、「音楽と雑音の境界線は?」というもの。この問いについて、「聴く人がその時の気分によって決めるもの」、「音に一つでも共感できる点があればそれが音楽になる」、「物理学では、楽音(サウンド)と噪音(ノイズ)の区別がある」などなど、みんなで意見を出し合います。

 

これまでに出た意見をもとに、試しににそれぞれが「ノイズ」だと思う音を出して合奏をしてみることに。一人ひとりバラバラにノイズを出しているようで、その中から新たな関係が立ち上がり、自然と全体の流れができてくるような演奏になりました。

 

次は、このことを意識して、周りの音を聴きながら気になる音に寄せていくように演奏してみました。演奏者が動きながら、いくつかの集団ができては消えていきます。次第に全体の演奏がまとまってきたところで、「楽音」のカードが提示され、ノイズから楽音中心の演奏にシフト。面白いことに、「楽音」を意識した時のほうが、まばらでまとまりのない印象の演奏になりました。

 

決まり事がない演奏、その中で他の演奏者に寄せていく演奏と続く中で、次はあえて約束事をつくって演奏をしてみることに。飽きたら誰かが次のルールを提案をしても良い、という大きな約束事のもと、「音が出るか出ないかという境目で演奏する」、「一回だけ、はっきり音を出す」、「自分のリズムパターンを決めて繰り返す」、「楽器を持ち替える」、「冬生まれの人だけ演奏する」などの約束事が続きます。

 

一つの約束事の中で、同じような演奏が続くと、次の約束事を言いたくなる気持ちが生まれてきます。この気持ちにしたがえば、約束事を作ろうという約束事を作らなくても、自然発生的に約束事が生まれてくるのではないか、という意見が出ました。そこで次は、口では言わないが「暗黙の了解」としてのルールが存在するという想定で、演奏をしてみることに。リズムのある演奏が続いた後、長く伸ばす音の多い雅楽風な演奏にまとまっていきました。

 

約束事がなく、みんなでバラバラに演奏している時でも、その中で新たなルールのようなものが立ち上がっては消えていくこともあれば、そうはならないこともあります。一方で、約束事を決めることで、かえって新たな関係が生まれてくることもあれば、ルールが窮屈に思えてくることもあります。また、約束事がなくても、演奏を誰かに寄せていくのか、それとも自分の演奏を貫くのか、という一人ひとりの意識の差で、演奏は全く違うものになっていきます。

 

今回は、音楽と雑音の違いからはじまり、約束事の有無という観点から、音楽を演奏している人々の間で一体何が生まれているのか?ということについて、いろいろな方法で「そうだん」しながら考えるような時間になりました。

 

次回は、以下の日時でおこないます。ぜひぜひお越しください!

 

芝の家・音あそび実験室 第29回「芝公園へ音ハンにGO!」
2019年4月27日(土)13:30~16:00頃

 

(こたろう)

copylight   @ HIROKO MIYAKE  2019